テニス肘とは?症状・原因を徹底解説!

2025年07月12日

「テニス肘」という名前を聞いたことがある方も多いかもしれませんが、実際にはテニスをしていない人にも起こる疾患です。正式には「上腕骨外側上顆炎(じょうわんこつがいそくじょうかえん)」と呼ばれ、肘の外側に痛みが出るのが特徴です。


◆ テニス肘の症状とは?

主な症状は、肘の外側(肘の突き出た骨の部分)に痛みが出ることです。特に以下のような動作で痛みを感じることが多くなります。

  • ペットボトルのふたを開けるとき
  • タオルを絞るとき
  • 重い荷物を持ち上げたとき
  • ドアノブをひねるとき
  • パソコン作業や料理など、手をよく使うとき

初期のうちは「ちょっと痛いな」と感じる程度でも、無理を続けると痛みが強くなり、日常生活にも支障をきたすことがあります。


◆ テニス肘の原因は?

テニス肘は、手首や指を動かす筋肉が肘の外側につながっている部分に、繰り返し負荷がかかることで炎症が起きることが原因です。

主な原因は以下の通りです:

  • テニスなどのラケットスポーツによる負担
  • パソコン作業や事務仕事による腕の酷使
  • 子育てや家事など、手を多く使う動作の繰り返し
  • 筋力の低下や年齢的な変化による腱の劣化

特に30代〜50代の方に多く、性別に関係なく発症します。


◆ 治療と予防のポイント

テニス肘は、使いすぎによる炎症ですので、まずは安静が第一です。初期にはアイシングや炎症を抑える処置、痛みの出にくい使い方への工夫などが効果的です。

また、以下のような対処もおすすめです。

  • 前腕のストレッチやマッサージ
  • サポーターの着用で肘への負担を軽減
  • 肘や肩、手首の筋力バランスを整えるトレーニング
  • 物の持ち方や姿勢の見直し

慢性的な痛みが続く場合は、整骨院やリハビリ施設での専門的なケアを受けることが大切です。


◆ まとめ

テニス肘は、誰にでも起こりうる“手の使いすぎ”による障害です。早期に対処することで回復も早く、再発も防ぐことができます。肘の外側に痛みを感じたら、無理をせず、専門家に相談して適切なケアを始めましょう。

執筆者:柔道整復師
いのラボ接骨院グループ 代表
猪股真澄(治療家歴18年)

いのラボ接骨院グループ 代表 猪股真澄

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