捻挫の痛み、いつまで我慢する?

2025年09月9日

早期治療が大切な理由と治療期間の目安

「足首をひねって痛いけど、我慢できるから放っておこう」
そんな経験はありませんか?しかし、捻挫の痛みを長く我慢すると、回復が遅れるだけでなく、慢性的な不安定感や再発の原因にもなります。

今回は、なぜ早期治療が重要なのか、そして一般的な治療期間の目安について解説します。


◆ なぜ早期治療が重要?

1. 炎症と腫れを早く抑えられる

受傷直後に適切に処置することで、炎症や腫れを最小限に抑え、痛みを軽減できます。

2. 関節の安定性を保つ

靭帯の損傷を放置すると、関節が不安定になりやすく、動かすたびに痛みが起こる慢性化のリスクが高まります。

3. リハビリ開始がスムーズになる

早めに治療を始めることで、筋力低下を防ぎ、関節の動きを回復させるリハビリが効果的に行えます。


◆ 痛みの期間はどのくらい?

捻挫の程度によって差はありますが、おおよその目安は以下の通りです。

捻挫の程度痛みのピーク回復の目安
軽度(靭帯の軽い伸び)数日〜1週間1〜2週間でほぼ回復
中等度(部分断裂)1〜2週間3〜6週間で回復
重度(完全断裂)数週間数ヶ月間かけて回復

痛みが強い・腫れがひどい場合は重度の可能性があるため、早めの専門医受診をおすすめします。


◆ 痛みを我慢しないで!早めに受診すべきサイン

  • 痛みが徐々に強くなる
  • 腫れや内出血が広がっている
  • 足をつくことが困難
  • 関節がグラグラして不安定に感じる
  • 痛みが1週間以上続く

これらの症状がある場合は、自己判断せずに医療機関を受診しましょう。


◆ 早期治療のポイント

  • 受傷直後は「RICE処置」(安静・冷却・圧迫・挙上)を徹底
  • 必要に応じて医師の診断を受ける
  • 痛みが和らいできたら、リハビリで関節の動きと筋力を回復させる
  • 再発防止のため、適切な靴やサポーターを使用する

◆ まとめ

捻挫の痛みは我慢せず、できるだけ早く適切な処置を受けることが回復のカギです。痛みが軽くても放置せず、症状に合わせて医療機関に相談しましょう。
また、治療期間は捻挫の程度により異なりますが、自己判断で無理をせず専門家の指導を受けることが重要です。


当院では捻挫の初期対応からリハビリ、再発予防まで丁寧にサポートしております。捻挫の痛みでお困りの方はお気軽にご相談ください。

執筆者:柔道整復師
いのラボ接骨院グループ 代表
猪股真澄(治療家歴18年)

いのラボ接骨院グループ 代表 猪股真澄

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