「Q&A」坐骨神経痛のよくある疑問に専門家がすべてお答えします
2026年04月7日
こんにちは。今回も坐骨神経痛についてです。たくさんの方が坐骨神経痛で悩まれています。少しでもお力になれたらということで、よくある質問について答えていきます。
坐骨神経痛とは
坐骨神経痛(sciatica)は、腰や臀部から足先まで走る坐骨神経が刺激されることで生じる痛みやしびれの総称です。原因はさまざまで、背骨の病変(椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症)、筋肉の緊張(梨状筋症候群)、腰の筋膜性痛、腫瘍・感染症なども含まれます。痛みは腰部・臀部に始まり、太もも、ふくらはぎ、足先へ広がることが多いです。痛みの性質は鋭痛、焼けるような痛み、重だるさ、しびれ、感覚異常など多様です。
よくある原因
1) 椎間板ヘルニア:腰椎の椎間板が突出し、神経根を圧迫して痛みを生じます。
2) 脊柱管狭窄症:脊柱管が狭くなり神経を圧迫します。高齢者に多いです。
3) 梨状筋症候群:梨状筋が坐骨神経を圧迫または刺激します。
4) 脊椎の変形・すり合わせ(変形性脊椎症)や腫瘍、感染症など稀な原因もあります。
症状の特徴
- 痛みは腰部・臀部から足の裏へ放散することが多い
- しびれや痺れ感、知覚異常
- 足の力が入りにくい、つまずきやすい感覚
- 圧迫で痛みが増す姿勢がある(前屈、長時間の座位など)
- 痛みが一定部位にとどまらず、動作で変化 – 診断のポイント
- 痛みの分布と神経学的所見(反射、筋力、知覚)
- MRIやCTなどの画像検査で神経根の圧迫部位を確認
- 症状が急性か慢性か、発症の経緯、外傷の有無
治療の基本方針
- 保存的治療が第一選択:安静過多を避け、適度な運動・ストレッチ、コルセットの使用は状況次第 痛み止め・抗炎症薬、筋弛緩薬、座薬などの薬物療法
- 物理療法:温熱・冷却、理学療法、神経根ブロックなど
- 運動療法:股関節周囲のストレッチ、臀部・腰背部の筋力強化、体幹安定性向上
- 注射療法:神経根ブロック、硬膜外ブロックは痛みの局所化や手術判断の補助に使われることがあります
- 手術が検討されるケース:保存療法で改善しない、筋力低下が著しい、排尿・排便機能障害、生活の質が著しく低下する場合。代表的な手術は椎間板ヘルニアに対する顕微鏡下手術、脊柱管狭窄症に対する減圧手術など
自宅での対処のヒント
- 適度な活動を続け、長時間の同一姿勢を避ける
- 痛みが強い場合は短時間の安静と冷却を併用、痛みが落ち着いたら温めと軽いストレッチ
- 姿勢を正しく保つ、重い物を持ち上げる際は腰をねじらず膝を曲げる
- 睡眠は硬めのマットレスや仰向け・横向き姿勢を工夫
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