【保存療法vs手術】手根管症候群の治療法をわかりやすく解説

2026年02月27日

「手がしびれる」「朝方に手がこわばる」「物をつかみにくい」——そんな症状が続いている方は、**手根管症候群(しゅこんかんしょうこうぐん)**の可能性があります。
原因は、手首の中を通る“正中神経(せいちゅうしんけい)”が圧迫されること。
治療には大きく分けて「保存療法」と「手術療法」の2つがあります。
今回は、それぞれの治療法の特徴と選び方をわかりやすく解説します。


■ 保存療法とは?

保存療法とは、手術を行わずに症状の改善を目指す治療法です。
手根管症候群の多くは、早期であれば保存的なアプローチで十分に回復が期待できます。

主な方法は以下の通りです。

安静・固定
手首をできるだけ使わないようにし、夜間は**手首をまっすぐに保つ装具(ナイトスプリント)**を使用します。
寝ている間の手首の曲がりが神経圧迫の原因になるため、これだけで症状が軽減することもあります。

投薬・注射
整形外科では、炎症や腫れを抑えるために消炎鎮痛薬やステロイド注射が用いられることもあります。

リハビリ・接骨院での施術
前腕や肩の筋肉の緊張をほぐし、血流を改善することで神経への圧迫を減らします。
電気療法・鍼灸・ストレッチなどを組み合わせ、再発しにくい状態を作るのが目的です。


■ 手術療法とは?

保存療法で改善が見られない場合や、筋肉の萎縮(母指球のやせ)・強いしびれがある場合には手術が検討されます。

手術では、正中神経を圧迫している「手根靭帯(しゅこんじんたい)」を切開し、神経の通り道を広げます。
手術時間は30分ほどで、局所麻酔で行われるケースが多く、数日の安静で日常生活に復帰できる方もいます。

ただし、術後も神経の回復には時間がかかり、完全にしびれが取れるまで数ヶ月を要する場合もあります。
また、仕事や家事で手を多く使う方は、リハビリや再発防止のトレーニングが重要です。


■ どちらを選ぶべき?

症状の程度によって選択肢は変わります。

  • 軽症・中等症 → 保存療法で改善を目指す
  • 重症(筋力低下や強い痛み) → 手術を検討

「どちらがいい」というよりも、今の状態に合った治療法を選ぶことが大切です。
早期に適切な対応を行うことで、手の機能をしっかり守ることができます。


■ まとめ

手根管症候群は、早期発見・早期治療がカギです。
多くの場合、初期であれば保存療法で十分に改善が見込めます。
いのラボ小新院では、手の使い方・姿勢・筋肉バランスを整える施術を通して、再発しにくい身体づくりをサポートしています。

「手術は避けたい」「まだ軽いけど気になる」
そんな方は、まずはお気軽にご相談ください。
手の不調を放置せず、今のうちにしっかりケアしていきましょう。

執筆者:柔道整復師
いのラボ接骨院グループ 代表
猪股真澄(治療家歴18年)

いのラボ接骨院グループ 代表 猪股真澄

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