【接骨院でできること】椎間板ヘルニアの痛みを和らげる治療法とは?

2025年11月21日

椎間板ヘルニアは、背骨の間にある「椎間板」が飛び出して神経を圧迫し、腰や脚に痛み・しびれを引き起こす病気です。重度の場合は手術が必要になることもありますが、多くは保存療法(手術をしない治療)で改善が可能です。
では、接骨院ではどんな治療が受けられるのでしょうか?ここでは、痛みを和らげる主な施術内容とその目的をわかりやすく解説します。


🔹1. 電気療法(低周波・干渉波)

腰やお尻、脚などの痛みがある部位に電気を流して筋肉をほぐし、血流を改善させる治療法です。
筋肉の緊張が取れると、神経への圧迫が和らぎ、痛みやしびれの軽減につながります。
即効性があるわけではありませんが、続けることで慢性的な腰痛の緩和が期待できます。


🔹2. 温熱療法(ホットパック・遠赤外線)

冷えや筋肉のこわばりがあると、ヘルニアの症状が悪化しやすくなります。
温熱療法は患部を温めることで血行を促進し、筋肉の柔軟性を高める効果があります。
電気療法と組み合わせることで、より高いリラックス効果と痛みの緩和が得られます。


🔹3. 手技療法(マッサージ・筋膜リリース)

国家資格を持つ柔道整復師が、筋肉や関節の動きを見ながら優しくほぐす手技療法を行います。
無理な矯正や強い圧ではなく、筋肉の緊張をゆるめ、体のバランスを整えるのが目的です。
血流が良くなり、痛みの原因となる炎症物質の排出を促すことで、自然治癒力を高めます。


🔹4. 姿勢・動作指導

椎間板ヘルニアは、姿勢の悪さや腰への負担のかかる動作が原因で再発しやすい病気です。
接骨院では、日常生活での正しい姿勢や立ち方・座り方、物を持つときの動作などをアドバイス。
また、腰を支えるための体幹トレーニングやストレッチの方法も丁寧に指導してくれます。


🔹5. テーピング・コルセット指導

腰にかかる負担を軽減するために、テーピングやサポーターを使うこともあります。
ただし、長期間の使用は筋力低下を招くことがあるため、一時的なサポートとして使用し、痛みが落ち着いたら徐々に外していきます。


💡まとめ

接骨院での治療は、手術や薬に頼らず「体本来の回復力を引き出す」ことを目的としています。
電気・温熱・手技療法などを組み合わせ、血流と筋肉の状態を整えることで、痛みを和らげ、再発を防ぐ効果が期待できます。
ただし、強い痛みやしびれが続く場合は整形外科での診断が必要です。
医療機関と連携しながら、あなたの体に合った最適なケアを受けていきましょう。

執筆者:柔道整復師
いのラボ接骨院グループ 代表
猪股真澄(治療家歴18年)

いのラボ接骨院グループ 代表 猪股真澄

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