【椎間板ヘルニアQ&A】患者さんからよく聞かれる質問にすべてお答えします
2025年12月2日
椎間板ヘルニアは、腰痛や足のしびれを引き起こす代表的な疾患のひとつです。
接骨院や整形外科では、患者さんから「これって治るの?」「運動していいの?」といった質問をよくいただきます。
ここでは、そんなよくある疑問に専門的な視点でわかりやすく回答します。
❓Q1. 椎間板ヘルニアは自然に治りますか?
➡ 軽度のヘルニアであれば、自然に吸収されて改善することがあります。
飛び出した椎間板の一部は、体の免疫反応によって少しずつ分解・吸収されるため、時間の経過とともに神経の圧迫が減っていくことがあります。
ただし、自己判断で放置するのは危険です。強い痛みやしびれが続く場合は、整形外科でMRI検査を受けることが大切です。
❓Q2. 手術をしないと治らないのですか?
➡ ほとんどの方は手術をせずに改善可能です。
安静や薬物療法、リハビリ、接骨院での保存療法などで多くの症例が回復しています。
手術が必要になるのは、強いしびれ・排尿障害・歩行困難などが見られる重症例のみです。
早期に適切な治療を行えば、多くの方が手術を回避できます。
❓Q3. 運動やストレッチはしても大丈夫?
➡ 痛みが強い急性期は安静が必要ですが、症状が落ち着いてきたら軽いストレッチや体幹トレーニングを始めるのがおすすめです。
腰回りの筋肉を柔らかく保ち、腹筋や背筋をバランスよく鍛えることで、再発を防ぐ効果があります。
ただし、自己流では逆効果になることもあるため、専門家の指導を受けながら段階的に行いましょう。
❓Q4. 日常生活で気をつけることは?
➡ 長時間の同じ姿勢(座りっぱなし・立ちっぱなし)は避けましょう。
30〜40分に一度は体を動かし、腰の血流を保つことが大切です。
また、物を持ち上げる際は中腰を避け、膝を曲げてしゃがむ姿勢を意識しましょう。
寝具も柔らかすぎると腰に負担をかけるため、やや硬めのマットレスがおすすめです。
❓Q5. 再発を防ぐにはどうすればいい?
➡ 最大のポイントは、正しい姿勢と体幹の安定性です。
背筋を伸ばし、骨盤を立てて座る・立つことを意識しましょう。
さらに、体幹(腹横筋や多裂筋)を鍛えることで、腰への負担を軽減できます。
接骨院では、正しい動作の指導や再発予防のストレッチ法も教えてもらえます。
💡まとめ
椎間板ヘルニアは、正しい知識とケアを身につければ再発を防ぎながら日常生活を取り戻せる病気です。
「もう治らない」とあきらめる必要はありません。
不安な症状や疑問があるときは、自己判断せず、医療機関や接骨院でしっかり相談しましょう。
あなたの体に合ったペースで、無理なく回復を目指すことが何より大切です。



