オスグッドと見分ける“決定的な3つの違い”チェックリスト

2025年12月15日

― その膝の痛み、本当にオスグッド? ―

成長期に多い膝の痛みの代表が「オスグッド(オスグッド・シュラッター病)」ですが、似た場所が痛む他の障害と混同されやすいのも事実です。誤った判断は練習量の調整やケア方法に影響し、回復を長引かせる原因にもなります。以下の3つのポイントをチェックすることで、他の障害と区別しやすくなります。

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① 痛む場所は“膝のお皿の下の出っ張り”か?(=最重要ポイント)

オスグッドの決定的特徴は、膝の皿のすぐ下にある “脛骨粗面(けいこつそめん)” が痛むこと。
触るとコリッとした小さな骨の出っ張りがあり、そこを押すと強い痛みが出るのが典型です。

✓ チェック
 • □ 膝のお皿そのものではなく、その「下の出っ張り」が痛む
 • □ 走る・跳ぶ・階段で痛みが強くなる
 • □ その部分が赤くなったり、骨が大きく盛り上がってきた

逆に、痛む場所が膝のお皿の上・内側・外側であれば、ジャンパー膝、鵞足炎、半月板損傷など他の障害の可能性が高まります。

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② 大腿四頭筋の“張り・硬さ”を感じるか?(=痛みの原因の手掛かり)

オスグッドの本質は、太ももの前の筋肉(大腿四頭筋)の硬さが、膝下の骨を強く引っ張ることによって起きる成長期特有の障害です。
そのため、以下の特徴が当てはまるかが見分けのカギになります。

✓ チェック
 • □ 太ももの前が常に張っている・つっぱる
 • □ 膝を曲げると太ももから膝下まで突っ張る
 • □ ふだんのストレッチで痛みを感じる

もし太ももの前よりも、膝のお皿周りや膝裏に痛み・違和感が出る場合は、オスグッド以外の障害が疑われます。

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③ 成長期(10〜15歳前後)で、運動量の多さに痛みが比例しているか?

オスグッドは成長期にのみ起こるという明確な特徴があります。
さらに、痛みが
 • 走る
 • 跳ぶ
 • ダッシュ・ストップ
などの「膝を伸ばす動作の繰り返し」で強くなるのも典型です。

✓ チェック
 • □ 小学生高学年〜中学生の成長期
 • □ 部活やクラブで練習量が多い
 • □ 練習量が増えると痛みが悪化する
 • □ 休むと痛みが和らぎやすい

これらが当てはまる場合、オスグッドの可能性が高まります。
一方で、成長が止まった高校生以上や、大人で同様の痛みがある場合、ジャンパー膝、膝蓋腱炎、半月板損傷、疲労骨折など別の問題を疑うべきです。

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まとめ:3項目で8割は判断できる

オスグッドの見分け方は難しく思われがちですが
 1. 痛む場所(膝下の出っ張り)
 2. 太ももの硬さ
 3. 成長期 × 運動量
この3つの条件がそろえば、オスグッドの可能性は非常に高くなります。

もし1つでも当てはまらない項目がある場合は、他の膝の障害が隠れている可能性があるため、早めにいのラボまでご相談ください。


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執筆者:柔道整復師
いのラボ接骨院グループ 代表
猪股真澄(治療家歴18年)

いのラボ接骨院グループ 代表 猪股真澄

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