テニス肘の疑問を解消!よくある質問Q&A
2025年07月22日
「テニス肘」とは名前の印象から、テニス選手だけがかかる疾患のように思われがちですが、実は日常生活でもよく起こる肘のトラブルの一つです。今回は、テニス肘に関してよくいただく質問をQ&A形式でご紹介します。
Q1. テニス肘ってどんな病気?
A. テニス肘は正式には「上腕骨外側上顆炎(じょうわんこつがいそくじょうかえん)」といい、肘の外側にある筋肉の付着部が炎症を起こして痛む状態です。テニスのバックハンド動作で負担がかかるためこの名がつきましたが、実際にはテニスをしていない人にも多く見られます。
Q2. どんな人がなりやすいの?
A. 手や腕をよく使う人に多く見られます。たとえばパソコン作業が多い方、料理や掃除など家事を頑張る主婦の方、工具や重い荷物を扱う職人さんなど、幅広い年齢層・職業で起こりえます。
Q3. どんな動作で痛みが出る?
A.
- ペットボトルのフタを開ける
- タオルを絞る
- 荷物を持ち上げる
- ドアノブを回す
- テニスのバックハンド動作
などで肘の外側にズキッと痛みを感じます。
Q4. 放っておいたら治る?
A. 軽度であれば自然に回復する場合もありますが、炎症が続くと慢性化し、回復に時間がかかることがあります。日常動作がつらい、1週間以上痛みが続く、どんどん悪化しているようなら、早めに専門家に相談しましょう。
Q5. どんな治療をするの?
A.
- 安静や患部のアイシング
- 前腕のストレッチや手技療法
- 超音波や電気療法などの物理療法
- 肘や手首の使い方の指導
などを組み合わせて行います。慢性化した場合には、筋力バランスの見直しやセルフケアも重要です。
Q6. 再発しないためには?
A. 手首や前腕の筋肉の柔軟性・筋力を保つことが大切です。また、作業姿勢やスポーツフォームを見直すこと、長時間の酷使を避けることも予防につながります。
◆ まとめ
テニス肘は誰にでも起こりうる“使いすぎ”による障害です。早めのケアと正しい知識が回復のカギになります。気になる痛みがあれば、無理せず早めに専門家へご相談を!