受診するべき?足底筋膜炎の重症度と受診の目安

2025年07月29日

「朝起きて一歩目が痛い」「長時間歩いたあとにかかとがズキズキする」
そんな症状に心当たりがある方は、「足底筋膜炎(そくていきんまくえん)」かもしれません。

足底筋膜炎は、足の裏にある「足底筋膜」に炎症が起きることで痛みが生じる疾患です。特に、ランナーや立ち仕事の方、中高年に多くみられます。
今回は、足底筋膜炎の重症度と受診のタイミングについて詳しく解説します。


◆ 足底筋膜炎の主な症状

  • 起床直後、ベッドから立ち上がった一歩目が特に痛い
  • 長時間立っていると足裏やかかとに鈍い痛みが出る
  • 歩き始めに痛いが、動いているうちに少し楽になる
  • 足裏を押すとピンポイントで痛む場所がある

このような症状が1つでもある場合、足底筋膜炎の可能性があります。


◆ 重症度チェック(セルフ診断の目安)

以下に該当する数が多いほど、重症度は高いと考えられます。

  1. 朝の一歩目が強く痛む
  2. 痛みが1週間以上続いている
  3. 立ち仕事や歩行で日常生活に支障がある
  4. 市販のインソールやストレッチで改善しない
  5. かかとを地面につけるだけで痛い

2項目以上該当する場合は、中等度以上の可能性があり、放置すると慢性化するリスクが高いため、早めの受診がおすすめです。


◆ 受診のタイミング・目安

  • 1週間以上、同じ痛みが続いている
  • 歩行や仕事に支障をきたしている
  • 市販のケアグッズやセルフストレッチで改善がない
  • 痛みが徐々に強くなっている、または広がってきた
  • 痛みで運動をやめざるを得ない

このような場合は、整形外科や整骨院での適切な評価とケアが必要です。
特に、歩行のクセや足のアーチの崩れが原因となっていることも多く、原因を特定することで根本改善が目指せます。


◆ 放置してはいけない理由

「そのうち治るかな」と放っておくと、炎症が慢性化し、数か月以上痛みが続くケースもあります。さらに、足をかばって歩くことで膝や腰に負担がかかり、二次的な障害を引き起こすことも。


◆ まとめ

足底筋膜炎は、日常生活に大きく影響するものの、早期対応すれば比較的スムーズに回復が見込める疾患です。「これって放っておいても大丈夫?」と迷ったら、まずはお気軽にご相談ください。専門家の判断で、適切なケアと予防策をお伝えします。

執筆者:柔道整復師
いのラボ接骨院グループ 代表
猪股真澄(治療家歴18年)

いのラボ接骨院グループ 代表 猪股真澄

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