捻挫の応急処置・迷わないための完全ガイド

2025年08月26日

突然の捻挫で「どうしたらいいかわからない!」と焦った経験はありませんか?
捻挫は関節をひねって靭帯を痛めるケガで、正しい応急処置をすることが早期回復の鍵です。今回は、迷わず対応できる捻挫の応急処置ガイドを紹介します。


◆ 捻挫とは?

関節を不自然な方向にひねり、靭帯が伸びたり部分的に切れたりするケガです。特に足首の捻挫が多く、スポーツや日常生活でよく起こります。


◆ 捻挫の応急処置は「RICE処置」が基本

1. Rest(安静)

痛めた関節を動かさず、負担をかけないようにします。無理に動かすと悪化する可能性があります。

2. Ice(冷却)

氷や冷却パックで患部を15〜20分冷やします。血管を収縮させ、腫れや炎症を抑える効果があります。直接氷を皮膚に当てず、タオルなどで包みましょう。

3. Compression(圧迫)

弾性包帯やテーピングで軽く圧迫し、腫れを抑えます。ただし、きつく巻きすぎると血行障害を起こすため注意が必要です。

4. Elevation(挙上)

患部を心臓より高い位置に上げて血流を調整し、腫れを軽減します。寝る時はクッションなどを使うと効果的です。


◆ 応急処置後の注意点

  • 痛みが強い場合や腫れがひどい場合は、無理せず病院を受診しましょう。骨折の可能性もあるため、自己判断は危険です。
  • 患部を冷やすのは受傷直後24〜48時間が効果的です。冷やしすぎや長時間の冷却は凍傷のリスクがあるので避けてください。
  • 圧迫は腫れを抑えるためですが、痛みやしびれが出たらすぐに緩めましょう。

◆ こんなときは病院へ!

  • 足をつくことができないほど痛む
  • 関節が明らかに変形している
  • 腫れや内出血がひどい
  • 痛みや腫れが数日経っても改善しない

◆ まとめ

捻挫は、応急処置が早く的確であれば回復が早くなり、後遺症を防げます。
「RICE処置」を基本に、無理をせず適切な判断を心がけましょう。
気になる症状がある場合は専門医や接骨院で診てもらうことをおすすめします。

執筆者:柔道整復師
いのラボ接骨院グループ 代表
猪股真澄(治療家歴18年)

いのラボ接骨院グループ 代表 猪股真澄

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