オスグッド病
2021年07月2日
皆さんこんにちは!
新潟市中央区・西区はり灸接骨院いのラボ近江院・小新院です!
今回は膝の痛みの中でも、スポーツ少年・少女を苦しめるオスグッド病についてお話させていただきたいと思います。
・大人はオスグッド病にはならないの?
オスグッド病は、発育期の活発な子供の膝に発生する外傷性の良性障害。と定義されているように発育期の子供にしか発症しません。その理由は、子供の体は成長過程にいるうちは骨の端部分が完全に硬化しておらず、軟骨のように柔らかい部分が存在しているからなんです。硬化していない軟骨状の骨の部分を成長軟骨といったり骨端線(レントゲンで軟骨部分に隙間が見えることから)と呼ばれます。骨端線の隙間が閉じることによって完全に硬化して身体の成長が止まると言われています。
オスグッド病の原因は?
先ほども簡単に説明しましたが、オスグッド病は成長軟骨とそこに付着する筋肉が原因で発症します。そこで、図を見ていただきたいと思います。図では、大腿四頭筋という大腿部の前面にある筋肉が膝蓋靱帯という靱帯になり、オレンジ色で囲ってある部分に付着して終わります。この部分を脛骨粗面と言います。成長期ではこの脛骨粗面が骨端線(成長軟骨)になっており、この部分がオスグッド病の原因となっています。スポーツなどで膝を酷使するなど、脛骨粗面に付着した膝蓋靱帯が膝を曲げたりするたびに引っ張られます。完全に硬化した骨では問題なくても、成長過程の脛骨粗面では靱帯の一部が剝がれるような現象が起きてしまいます。これが痛みや膝が曲げられない原因となってしまいます。
・オスグッドの症状は?
膝の下が出っ張ってくる。
動かすと痛むが休むとよくなる。
膝が曲げられない。
などが挙げられます。繰り返し膝を酷使することによって徐々に痛みや骨の出っ張りが強くなってきます。
・治療
基本的には保存療法といってスポーツを休むことで改善すると言われており、症状が酷い場合には手術などになるようです。しかし、原因に対して正確にアプローチすることが出来れば練習や大会を休むことなく復帰することも可能です。もちろんセルフケアなど患者様に努力していただくことが大事ではありますが、大事な時期に休まなければならない時間最小限に抑えることができると思います。
・再発防止は出来る?
セルフケアによることが非常に大切になってきます。症状が再発しないように身長が伸びているうちはセルフケアをした方がベストと言えます。
・まとめ
今回はスポーツ障害のなかでも有名なオスグッド病についてお話させていただきました。正しい治療、セルフケアを身につけてケガのないスポーツライフを送りましょう。それではさようなら!
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