足首だけじゃない!

2025年09月2日

日常生活で起こりやすい意外な捻挫とその対処法

「捻挫」というと多くの人が足首をイメージしますが、実は日常生活の中で足首以外の関節でも捻挫が起こりやすいことをご存じですか?
今回は、足首以外で特に起こりやすい意外な捻挫の種類と、正しい対処法についてご紹介します。


◆ 1. 手首の捻挫

起こりやすい場面:
転んで手をついた時や、スポーツで手を強くひねったときに起こります。
「手首が痛い」「動かすと腫れている」場合は捻挫の可能性があります。

対処法:

  • すぐに安静にし、氷で冷やす
  • 圧迫して腫れを抑える(包帯やサポーター使用)
  • 心臓より高い位置に挙げておく
  • 痛みが強い、動かしづらい場合は医療機関へ

◆ 2. 指の捻挫(ジャムドフィンガー)

起こりやすい場面:
バスケットボールやバレーボールなどで指を強くぶつけたり、無理にひねったりしたとき。

特徴:
指の関節が腫れたり、曲げ伸ばしが痛い場合は捻挫や靭帯損傷が考えられます。

対処法:

  • 冷却・圧迫を行い、動かさず安静に
  • 指用の固定具やテーピングで固定
  • 症状が改善しない時は専門医へ

◆ 3. 膝の捻挫

起こりやすい場面:
階段の上り下りや、急に方向転換した際に膝をひねることがあります。

特徴:
膝の腫れ、痛み、ぐらつき感があれば捻挫の可能性あり。

対処法:

  • すぐに安静にして氷で冷やす
  • 圧迫と挙上で腫れを抑える
  • 痛みや不安定感が強い場合は整形外科で検査を

◆ 4. 足の指の捻挫

起こりやすい場面:
つまずいたり、足の指を家具にぶつけたりしたとき。

特徴:
指が腫れて痛み、歩くときに違和感がある場合があります。

対処法:

  • 冷却・圧迫・安静を徹底
  • 固定具を使うこともあり、痛みが強い場合は受診を

◆ 日常生活で気をつけるポイント

  • 不安定な場所での転倒を避けるために整理整頓を心がける
  • 足元に注意し、滑りにくい靴を選ぶ
  • 重い物を持つ時は無理な体勢を避け、安全に運ぶ
  • スポーツ前のウォーミングアップやストレッチを欠かさない

◆ まとめ

捻挫は足首だけでなく、手首・指・膝など身近な関節で起こる可能性があります。
どの捻挫も、早期の正しい応急処置が重要です。痛みや腫れが強い場合は我慢せず、専門家に相談しましょう。


当院では捻挫の応急処置はもちろん、再発防止のためのケアやリハビリ指導も行っています。気になる症状があればお気軽にご相談ください。

執筆者:柔道整復師
いのラボ接骨院グループ 代表
猪股真澄(治療家歴18年)

いのラボ接骨院グループ 代表 猪股真澄

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