後頭神経痛

2021年07月20日

こんにちは、新潟市中央区・西区はり灸接骨院いのラボ近江院・小新院です!

 

今回はコロナ禍におけるテレワークが原因で増えてると言われている『後頭神経痛』について説明させていただきます。

後頭神経痛とは、頭皮の感覚神経に起こる「神経痛」です。神経痛は神経障害性疼痛とも呼ばれます。皮膚の神経が、何らかの理由で過敏になってしまい、ジリジリ、ジンジンとした独特の強い痛みを、不規則に繰り返し発生させます。場所は頭ですが、あくまで皮膚の神経ですので、痛みの他に深刻な事態にはなりません。

後頭神経には、大後頭神経痛、小後頭神経痛、大耳介神経痛の3種類があります。それぞれ痛む場所が違うだけで、痛みの質や程度は同様です。

いずれも以下のような症状が現れます。

・片側の首から後頭部・頭頂部にかけて痛む

・耳の後ろ側が痛む

・ビリッと一瞬電気が走るような痛みを繰り返し、痛みがないときも違和感・しびれ感がある

・ジリジリ、ジンジンとした独特の強い痛みが、不規則に繰り返し発生する。

大後頭神経、小後頭神経、大耳介神経の3つは、いずれも頭を支える頚部の筋肉の間から皮膚の表面側に出ているため、筋肉による圧迫を受けやすいと考えられています。そのため、首の筋肉による圧迫が刺激となって起こりやすいのです。

後頭神経痛の最大の原因は「不良姿勢」です。長時間の猫背姿勢やストレートネック(スマホ首)が原因で、首こりや肩こりなど首周りの筋肉のこりが強い人は、後頭神経痛を起こしやすい傾向にあります。

加齢による頸椎の変形も大きな影響を及ぼします。

さらに精神的ストレスや気候の変化(特に雨の前日)なども誘因になることが分かっています。

まれに、帯状疱疹(水痘・帯状疱疹ウイルス)が原因のこともあるので注意が必要です。通常、帯状疱疹は体の片側だけに起こります。発疹が出る前に神経痛が出ることも多くあり、頭皮に出た発疹は見えにくいことがあるので、後頭神経痛と間違えることがあります。小さな水ぶくれが体の片側だけに出てきたら、帯状疱疹を疑いましょう。

強い痛みが出る後頭神経痛ですが、危険なものではなく、殆どが1週間程度で自然に治ります。

痛みが繰り返すようなら一度、専門医を受診するようにしましょう。

後頭神経痛の予防には、普段の姿勢を気をつけることが大切です。パソコンやスマホを使う際は、首や肩の筋肉に負担がかからないように、正しい姿勢で使うように心がけましょう。

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執筆者:柔道整復師
いのラボ接骨院グループ 代表
猪股真澄(治療家歴18年)

いのラボ接骨院グループ 代表 猪股真澄

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