肩甲上神経絞扼性障害
2021年06月22日
こんにちは、新潟市中央区・新潟市西区はり灸接骨院いのラボ近江院・小新院です。
今回『肩甲上神経絞扼性障害』についてまとめてみましたので、よければ一読お願いします!
まず、肩甲上神経とは首の付け根から出て肩甲骨の表面側の筋肉(棘上筋と棘下筋)に繋がっている末梢神経です。この神経は前述した筋肉の動きを支配しており、腕を挙上するのに必要とされています。
肩甲上神経がなんらかの原因により引っ張られたり、圧迫されたりして痛みや痺れを起こしたものを肩甲上神経絞扼性障害といいます。
野球やバレーボールなどの肩をよく使う人に多い症状です。その理由として、肩甲上神経が走行する場所に肩甲横靭帯という靭帯があるのですが、肩を頻繁に動かすことで肩甲横靭帯が肥厚し肩甲上神経の通り道を圧迫してしまうからです。
また、ガングリオンや腫瘍などの病的所見や、姿勢不良(特に猫背)で肩甲骨が外側にずれてしまうことでも肩甲上神経を圧迫してしまう原因となります。
〈症状〉
・肩が重い感じがする
・腕が(水平以上)上がらない
・肩周りの違和感や痺れ感
※これら3つの症状は腱板損傷の症状に似ているので注意が必要です。
・肩甲骨の山(肩甲棘)が目立つようになる(棘上筋、棘下筋の萎縮)
↑の症状が出たら専門医の診察をお勧めします。
姿勢不良により今回の症状が出ている場合は徒手療法により改善する見込みがありますが、ガングリオンなどの病的所見がある場合には外科手術の適応になる場合もあります。
お悩みの方は一度しっかりと医療機関で診察を受けてみて下さい。
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