TFCC損傷 〈手首のスポーツ障害〉

2021年07月19日

こんにちは、新潟市中央区・新潟市西区はり灸接骨院いのラボ近江院・小新院です。

最近は暑い日が続きますが

暑さに負けずに頑張りましょう!

今日、紹介させていただくのは、野球のバッティング・ゴルフスイング・テニスやバトミントンといったラケット競技で好発する【TFCC損傷】です。

※TFCC:三角線維軟骨複合体(Triangular Fibro Cartilage Complex)の頭文字

手首の小指側が痛い方はもしかしたらこのTFCC損傷かもしれません。

是非、一読お願いします!

〔TFCC〕

TFCCは手首の小指側にある靱帯と軟骨の複合組織で、大きく分けて2つの機能があります。

①手をついたり、小指側へ傾けたりした際の衝撃を受け止める軟骨としての機能

②手のひらを下や上に向ける運動の際に、橈骨と尺骨を安定させる靱帯としての機能

つまり衝撃を受け止めるクッションとしての役割と、手首を回す際にスムーズに動くように補助する役割があります!

 

 

〔TFCC損傷の原因、症状〕

主に原因は

①オーバーユース(使い過ぎ):スポーツ・手首を酷使する仕事

②加齢による変性

③転倒などの外力

症状としては

・手首の小指側が痛む

・タオルを絞ったり、ドアノブを回したりする動作が痛い

・重い物を持つ、手首を小指側に倒す動きや手首を捻るのが痛い

・症状が強い場合は安静にしていても痛い、動作の開始時に手の抜ける感覚を感じる。

・手首の腫れ

・可動域の制限   など

 

 

〔TFCCのリスクとなる要因〕

TFCC損傷のリスク因子については

1.野球、テニス、ゴルフなどのスポーツ活動

2.関節リウマチや痛風持ち

3.加齢

となります。当てはまるものが多い方ほどTFCC損傷になる可能性が高いです。

ですが、損傷したからと言って全員が痛みや違和感を感じることがある訳ではなく痛みの出ない方も多くいらっしゃいます。

 

〔治療〕

基本的にはRICE処置や安静が有効な治療方法となり、場合によっては装具・サポーターでの固定が必要となります。

上記の保存療法で症状が緩和しない場合には手術が必要となる場合もありますので少しでも違和感や痛みを感じたら、先ずは競技の中断や痛みの出る動作、仕事を控えてください。

※RICE処置については新潟市中央区・新潟市西区はり灸接骨院いのラボ近江院・小新院

RICE処置について 〈ケガをしたときの最初の対処法〉をご覧ください

 
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執筆者:柔道整復師
いのラボ接骨院グループ 代表
猪股真澄(治療家歴18年)

いのラボ接骨院グループ 代表 猪股真澄

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