ランナーに多い鵞足炎|原因と予防法を解説

2026年06月11日

ランニングをすると膝の内側が痛い…」
「走ったあとに膝の内側に違和感がある…」

そんな症状がある方は、“鵞足炎(がそくえん)”かもしれません。

鵞足炎は、特にランナーに多くみられるスポーツ障害のひとつです。放置すると痛みが長引き、思うように走れなくなることもあります。

今回は、ランナーに多い鵞足炎の原因や予防法について解説します。

鵞足炎とは?

鵞足とは、膝の内側にある筋肉の付着部のことをいいます。

縫工筋・薄筋・半腱様筋という3つの筋肉が、すねの骨(脛骨)の内側に付着する部分で、その形がガチョウの足に似ていることから「鵞足」と呼ばれています。

この部分に繰り返し負担がかかることで炎症が起こり、膝の内側に痛みが出る状態が「鵞足炎」です。

鵞足炎の主な症状

このような症状はありませんか?

* 膝の内側を押すと痛い
* ランニング中に膝内側が痛む
* 走り終わったあとに違和感がある
* 階段の上り下りで痛い
* ダッシュや坂道で悪化する
* 膝の内側が熱っぽい

特に「走り始めは平気だけど途中から痛くなる」というケースはランナーに多くみられます。

ランナーに鵞足炎が多い原因

① オーバーユース(使いすぎ)

長距離ランニングや急な走行距離の増加によって、膝の内側へ繰り返しストレスが加わります。

休養不足のまま走り続けることで炎症が起こりやすくなります。



② 太ももの筋肉の硬さ

特に、

* ハムストリングス
* 内転筋
* 股関節周囲

が硬くなると、鵞足部が強く引っ張られ炎症につながります。

デスクワークが多い方やストレッチ不足の方は注意が必要です。



③ フォームの乱れ

ランニングフォームが崩れることで膝への負担が増加します。

特に、

* オーバーストライド
* 股関節の筋力低下
* 着地時の膝のねじれ

などは鵞足炎の原因になりやすいです。



④ 骨盤・股関節のバランス不良

骨盤の傾きや股関節の可動域低下によって、膝の内側へ負担が集中することがあります。

膝だけでなく、身体全体のバランスを見ることが大切です。

鵞足炎を予防するには?

ランニング後のストレッチ

太もも裏や股関節周囲の柔軟性を保つことが重要です。

特に、

* ハムストリングス
* 内転筋
* お尻の筋肉

を重点的にストレッチしましょう。



練習量を急に増やさない

急激な走行距離アップは炎症リスクを高めます。

「少しずつ身体を慣らす」ことが大切です。



シューズの見直し

クッション性が低下したシューズは膝への負担を増やします。

走行距離が多い方は定期的な交換がおすすめです。



股関節・体幹トレーニング

股関節や体幹が安定すると、膝への負担軽減につながります。

フォーム改善や再発予防にも効果的です。



痛みを我慢して走り続けると…

初期は軽い違和感程度でも、悪化すると

* 歩くだけで痛い
* 階段がつらい
* 練習を休まないといけない

など日常生活にも影響することがあります。

早めのケアが大切です。

当院の鵞足炎へのアプローチ

当院では、痛みのある膝だけでなく、

* 骨盤バランス
* 股関節の動き
* 筋肉の柔軟性
* ランニングによる負担

など全身を確認しながら施術を行います。

ハイボルト療法

炎症や痛みの原因を確認しながらアプローチします。

筋肉・関節調整

硬くなった筋肉や関節の動きを改善し、膝への負担を軽減します。

鍼灸施術

深部の筋緊張や血流改善を目的に施術を行います。

セルフケア指導

ストレッチや日常生活の注意点もお伝えし、再発予防を目指します。

まとめ

鵞足炎は、ランナーに多い膝のスポーツ障害のひとつです。

単なる膝の問題ではなく、

* 筋肉の硬さ
* フォーム
* 骨盤バランス
* 身体の使い方

などが関係しているケースも少なくありません。

「膝の内側が痛い」
「走ると違和感がある」
「なかなか改善しない」

そんな症状でお悩みの方は、お早めにご相談ください。

執筆者:柔道整復師
いのラボ接骨院グループ 代表
猪股真澄(治療家歴18年)

いのラボ接骨院グループ 代表 猪股真澄

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